「なんじゃ…。
もう終いか…。」
〈現代訳:なんだ…。
もう終わりか…。〉
子犬のように残念そうな表情を浮かべおかしな言葉を呟いた彼は…私に温かいカプチーノを渡した。
「姉ちゃん!
そろそろ行くよ!」
「あっ…!
ちょっと待って!?」
諷馬がコンビニの袋を手に持ちながら呼ぶ声に気づき慌てて自販機で紅茶のペットボトルを急いで買い振り返りざま彼に会釈した。
「じゃあ…。
徳家君…早く行こう!」
「うん…!」
私の言葉に頷き徳家君も穏やかな笑みを浮かべて会釈しようとした時…。
「ちょっと待て!」
と呼び止められて…私は先程渡されたカプチーノを手に持ったままだという事に気づき慌てて男性のとこに戻りカプチーノを渡した。
「名は…?
お主は…?」
なんか迷子の子供をおいてくようで気が引けるけど…先を急いでいたせいかこの時この男性が何か言おうとしたのを制して一方的に別れをつげた。
「おい…!
そろそろいくぞ!」
遠くで彼の仲間らしきおじさんが彼を呼ぶ声が遠くで去り際に聞こえてきて私はそれに安心して外にでて諷馬達を探した。

