「へえ~。
あの…安倍晴明が…。」
殿が陰陽師について意外と博識だった事に私は感心したものの…不安は全て拭えたわけではなく戸惑っていたのを感じた濃君が話題を変え急かした。
「…その話は…黒田刑事にお任せして別の機会にゆるりと話せばよいじゃないですか!
せっかくメンバーが集まった事ですし…本題に早よう…入りましょう!」
濃君の言葉に殿は…“そうじゃな‥!”と頷きとりあえず新居の中に入るよう指示をした。
「どうぞ‥‥‥。
何もないですが‥。」
殿から声をかけられた2人の男性とパーキングであったトラックの運転手のオジサン…その場いた者にお茶を出して会釈した私に‥少し緊張気味の2人も訝しげに会釈した彼等に向かって殿は‥先程の白い用紙を差し出した。
「あの‥!
これは‥‥‥‥‥?」
闇雲に突然出された用紙を覗きこんだ後…目を丸くしたまま尋ねた。
「歌詞じゃ…!
そなたら2人…!
音楽を嗜んでいるようじゃからのう…!
これに…曲なるモノをつけてほしいのじゃ!」

