「ええ…。
徳家くんの家に明け方運びこまれ…急所を突かれ気を失っていただけだったので合流した時に…私の相棒である黒田刑事に預けたのですが…移送中苦しみ始めたらしく病院に運びこんだ時には息を引き取っていました。」
「隠密の影ありじゃな…!」
半田刑事の話を聞いた殿は苦潰した顔で吐き捨てた。
「隠密の影…?」
聞き慣れない言葉に私は殿が口にした言葉を繰り返した。
「陰陽師とか祈祷師…イタコとかの類を隠密と含んでいっているみたいだね。」
「そ…そうなんですか…!
だとしたら危ないんじゃないですか?
遠方から目に見えない力で攻撃を仕掛けて命を奪う事だってできるって事でしょう!!」
戸塚教授の突出の説明に…陰陽師とか祈祷師とかイタコとかオカルト的なワードに困惑して私は体を震えあがらせて声をあげた。
「…それには心配は及ばぬ…!
わしらは…“魔王の書”に守られておるからな‥!
悪霊達も従える魔族の王の書じゃ‥そんじょそこらの低級霊など魔王に比べれば大したことはない‥!
それに陰陽師にしても祈祷師にしても‥自分の本名を相手に知られれば一環の終わりじゃ‥!
その昔…“安倍晴明”という陰陽師さえも自分の本名を知られるのを恐れていたという話じゃからのう‥!」

