耳元で囁かれた不器用ながら綴った言葉に、私はなんだか可笑しいのと嬉しい思いが重なり頷いた後吹き出した。
その様子を見て殿は不機嫌そうに顔をしかめた殿にかまかけるように私は尋ねた。
「それって…デートのお誘いですか?」
「そうじゃ…!
気が向かぬならよい!」
投げやりに言い捨てた殿の言葉が殿なりの優しさなんだと気づきますます殿に対しての思いが高ぶるり笑顔で頷く…。
不器用で…無鉄砲な殿の魅力に惹かれていく自分の気持ちを抑えられず…殿の腕にもたれる私を殿はしっかり受け止め歩幅を合わせてくれたその何気ない優しさに欠けていたモノに気づかされる‥。
殿の腕に掴まりながら…今こうして隣にいる奇跡を紡いでくれた偶然を大切にしたい…。
自然と…想いが高まる…。
400年の時を超えて…私達へと導いてくれたこの必然をしっかりうけとめていきたい…。
「どうした?」
「なんでも…。
ただ…いろんな事聞いたから…。」
「確かになあ…。」
しっかり殿の腕を強く掴んだ私を気にかけつつ‥やがて新居の近くまできたとこで大型のトラックが前方に停車しているのに気付いた。

