殿が書きとめた用紙に書き足された見事な歌詞に私は圧倒され身を震わせた。
「すごい…!
これなら完璧じゃないっ!!」
完璧な仕上がりに私は思わず声をあげ殿の顔を覗き込んだ。
「…上出来じゃ…!
光秀…!
命拾いしたのう…。」
殿は私の一声にニマッとしたり顔で笑った。
「気にいっていただけたなら何よりです…。」
深々とお辞儀をしながら明石少年も魅惑的な笑みを返した。
その様子をフンッと鼻で笑った殿は…ヤスケに出来上がったばかりの歌詞をみせるよう私に促した。
「第三者の意見も聞かなくてはのう…。」
顎で合図した殿に頷いた私は…先程預かった歌詞をヤスケに渡した。
「Oh~!」
ヤスケは喜んで私から歌詞を受け取ると‥いきなり陽気に歌詞を見ながら口ずさみ始めた。
「上機嫌ですわね‥!
殿…!
ヤスケも気にいってくれたみたい(笑)」
「…であるな…(笑)」
指をならしながら上機嫌でハミングを口ずさみながら歌詞を眺めていたヤスケの様子を私と殿は顔を見合わせて笑った。

