明石少年は…白い用紙をヒラヒラと持ち殿に尋ねた。
へっ…………。
私もガラシャさんも思わずその用紙を食い入るように見つめたその用紙に書き込まれていたのは…今朝方みた殿作った【炎上】というタイトルの歌詞だった。
「わしらのデビューする初陣の曲の詩じゃ‥。
現代人かぶれの光秀にはうってつけの仕事じゃろう!
今度こそしくじるなよ!
見事その歌詞を書き上げてわしを負かしてみよ!
そうしたら‥本能寺の事水に流してやる 。」
悪態ついて笑う殿に‥明石少年は唖然としていたが深く頷いて不敵な笑いを浮かべて何やら用紙に書き込み始めた。
「さて‥!
ひとつ聞きたいのじゃが‥あちらで変わった声で歌っているのはなんじゃ?」
明石少年に歌詞を託した後…礼拝堂から聞こえてくる歌に気づき殿は興味深そうに尋ねた。
「あれは…ゴスペルという合唱法です…。
見学なされますか?」
「ああ…!
頼む…!」
ガラシャさんの言葉に深く頷き…明石少年を残して私達はキッチンをでて礼拝堂へと足を運ぶ。

