「素敵だなんて…私にはもったいない言葉だよー!(苦笑)
ガラシャさんの方が…全然お綺麗だし忠興さんの方が羨ましいよー!!
旦那さんだって暦の事がなければ…この現世でもガラシャさんと幸せに暮らそうとは思ってくれてるかもね。」
私の言葉にガラシャさんは…ホッと肩をなでおろし微笑んだ。
「吉乃様ならきっと気持ちをわかって頂けると思っていました…。
実はうちの人…その者達からある話を聞き出したんです…。
それというのも400年前…羽柴殿や徳川殿の御世に跨がり…殿の事は口外されぬまま沈黙を保たれ…暦の行方もわからぬままでしたが、“魔王の書”を使い殿が400年後に訪れるという情報が江戸時代初期に朝廷側へ漏れてしまったようなのです‥。
そこで朝廷側は幕府の『鎖国条令』を理由に宣教師達から“魔王の書”と同一なる書物を奪い取り…暦の改定に関わる書物を始末するようにと…現代に至るまで子孫や家臣達に託したそうなんです。
意志をつぐ者達は…来る400年後の現代に託された真言通り戦国時代からその書物を使って刺客を施しを行い呼び寄せたみたいなのですが…なんとそれに抜擢された戦国武将は…越後の虎と名高い上杉謙信だという事です。」

