吉乃と名乗る程…まだ記憶を思い出していないのもあり…私はしどろもどろに答えた様子に…ガラシャさんは満遍な笑みを浮かべられた。
「お会いしたかったのですよ…。
泣く子も黙る御館様の…最愛の人と夫から聞かされておりました…。
夫は殿に憧れておりましたので…夫婦になりし時は…御館様と吉乃様のような間柄でありたいと思い描いていたようです。」
「そ…そーなんだ…。
他にも仲の良い夫婦とかいたと想うけど私達がお手本なんて‥なんだか恐縮な話だなあ…(苦笑)」
苦笑いと照れ笑いを浮かべた私はおどけてみせた様子に…ガラシャさんは安らぎの笑みを浮かべた。
「3日3晩の間殿を失意と悲しみの果てにくれさせる程‥かけがえのない人だったという事です。
もしあなた様が生きておられたら‥と思っていた事もありました。
でもこうしてお会いして‥やはり殿が見初められる程の素敵な人だと共感いたしますわ‥。」
ガラシャさんから突然‥べた褒めされて私はなんだか赤面しながら首をこれ以上にない程振り回した。

