「DVなんて…許せないよね…!」
ガラシャさんの旦那さんの話に同情して声をあげた。
殿はガラシャさんの話を聞きながらうーんと唸り言葉を続けた。
「じゃあ…。
今もその暦の事で…連中は動いてると言うわけか…。」
ゆっくりと頷き殿を見据えたガラシャさんは…また再び話始めた。
「ええ…。
うちの人も作家の仕事をしている事もあって…暦を狙う組織に接触する事を余儀なくされています…。
もちろん…抵抗もしていますし手を貸す気もありません…。」
訝しそうに美しく整った眉間に皺をよせつつガラシャさんは話してくれた。
「なんだか…転生しても付け狙われるなんて複雑な話だよね…。」
ガラシャさんの話を聞きながら私はポツリと呟いた。
「前世の事でまさか…私もこんなに狙われるとは思っていませんでした…。
もちろん…。
私の夫も同じ気持ちなんだと思います…。」
「えっ…!?」
私はガラシャさんの言葉に驚いた表情で声をあげたのを察した彼女は…フフ…と微笑み返した。
「…うちの人も前世の記憶を持っているんです…。
殿はご存知でしょうけど…彼の前世での名は…“細川 忠興〈ホソカワ タダオキ〉”と申します。」

