ケタケタと笑い声をあげた殿に対して…明石少年は悔しげに声をあげたその言葉を聞くなり…急に顔つきをしかめた殿は明石少年の肩に手を回した。
「もし…そうであったなら貴様のクビも一気に飛ばして…金粉貼りにして酒盛りの肴に共に並べておったわ!」
ブラックジョーク過ぎるお言葉に…一瞬 言葉を失い殺伐とした空気が流れた。
「殿…!
悪ふざけはおやめ下さい…!
こんな時に…!」
それが本気になる前に釘をさした私の言葉に殿は…ニヤリと笑って明石少年の肩から腕をといた。
その様子にガラシャさんもひと安心して…再び話を続けた。
「…その後私達は…400年の時を経て…今の私に転生しました。
そして…父は私の子供として生まれたある日を境に…不可解な手紙や電話に悩まされて…私はその時はまだハッキリとはガラシャの記憶は戻ってはいなかったんです…。
だけど…智光が3つになった6月2日…あの本能寺の変の事を話始めたのです。
私の夫は…それが真実ならといって真相を調べ始めました…。
だけど…同時に見知らぬ者達に狙われるようになって…夫は職を失い細々と作家として生計をたててはいるものの思うようにいかず暴力を振るうようになって…それで私はこの子を連れて一度ここへ逃げて来たのです。」

