ガラシャさんは…遠い目で400年前の細川ガラシャの記憶を淡々と話してくれた。
それを聞いた殿は明石少年を見てニヤリと笑った。
「ホラ見ろ!
だから…朝廷を信用するなといったのじゃ…!
朝廷にとっては…キリスト教徒は…一番の脅威じゃ…。
モチロン…。
宣教師達も頭の痛い存在じゃろうからな…!
そのイタイ宣教師達より…暦の事を聞きつけたわしの意が通れば…たちまち感心は…朝廷から離れてしまうと画策し…光秀に吹きかけた…。
光秀もわしから所領を奪われ家臣達を養わなきゃならない…資金繰りにおわれる…そこでよい仕事があるがどうじゃ…と朝廷の御名で本能寺の変決行…したもののまんまとわしには逃げられ暦のありかはわからず朝廷にははめられて…銭ももらえず仕方ないから安土城を襲撃し金銀を奪いとって作戦を練っている最中…中国大返しをしてきたサルにうたれたと…こんな感じであろう!
違うか…?」
殿はズケズケとその後の経過を推理して明石少年に尋ねた。
「もとを正せば…あなたが…所領を奪ったからでしょう!
御館様だって15代将軍…足利義昭公を追放して自分もお払い箱にしたかったんじゃないですか?」

