殿は広告の商品を手にとりカゴの中に入れるとまるで何もなかったように私を促されて先へと進んでいくので私も追いかけながら必要な商品をカゴの中にいれやがて‥レジに並んだ。
ママの家の分と私の家の分と分けて生産を終えた私達は‥サッカー台で袋詰めを終え足早にスーパーの外に出たところで‥先程の明石親子が待ち伏せしていたかのように出入り口の前に立っていた。
二人は私達の姿を見るなり‥深々とお辞儀をして私達に近付いてきた。
「先程は‥ご無礼をお許し下さい。
私は‥明石ガラシャと申します…。」
「ガラシャ…って…!!」
丁寧に挨拶をして私達に名乗りをあげたその名に私は思わず声をあげたのにゆっくり頷いた。
「昔の洗礼名を…細川ガラシャと申します。
正式名称は…細川玉と申します…。
戦国時代の折には…夫…細川忠興との婚儀を勧めて頂き本当にお世話になりました。」
殿に深いお辞儀とともに戦国時代の感謝の気持ちを伝えた彼女は…再び…明石少年の手を取り更に続けた。

