「うちの子が…御迷惑をお掛けしまして…ほら…智光…。
謝りなさい…。」
厳しい口調で明石少年の母親である女性は…有無をいわさず明石少年の頭を押しつけ謝らせた。
「あっ…!
嫌…。
そんな…お母様…。」
その様子に私は慌てたけれど…ジッとその様子を厳しい顔つきで見ていた殿がその女性をみて口を開いた。
「…いやいや…。
不愉快な事はない…。
ただの世間話をしておっただけじゃ…!
のう…智光とやら…!」
一緒になってお詫びをする明石少年の母親に向かって…なぜか殿は明石少年を庇った。
「本当なの…?」
「う…うん…。」
まあ明らかに世間話をしていたなんて…いう雰囲気ではなかったけど…殿は明石少年を見つめる瞳を細め威嚇し明石少年は小刻みに頷いた。
「まあ…そーゆう事じゃ…!
小僧…!
今度こそ母に心配かけるなよ…!
さあ…参ろうか…!」
意味深なセリフを残し殿は…私の腕を引っ張りその場を離れるよう促した。

