『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 「どう…とは?」



 よりによって殿に“明智光秀”の名を吹きかけた明石少年に無表情で尋ねた。

 その明石少年の様子に‥妙な胸騒ぎを覚え話題を変えようとしたが‥明石少年は私を無視して殿から視線を離さずに凝視した。



 「‥お兄さん‥。
 僕の夢に出てくる‥“憎き敵は本能寺”の人に似てるんだよね‥。」



 やばっ‥!!


 まさかの“明智光秀宣言”に私は殿と明石少年を交互に見つめた。



 「小僧‥。
 なぜ‥そんな事今更聞く‥!」



 殿の形相は段々険しくなり‥声色も低く切り捨てるように語調も強く放つ。



 そんな明石少年は‥殿の様子を試すように‥ジッと見つめたまま悪い予感通りの言葉を放った。



 「ぼく‥。
 “明智光秀”って人の生まれ変わりなんだ‥!」




 ああ‥。
 ついに‥胸騒ぎ通り宣言してしまった明石少年を睨みつけた殿は‥突然。



 「生まれ変わりというなら‥答えよ!

 なぜ‥謀反を起こした!


恨みからか‥?」