「えっ…?」
長らく返答がなかった私を…ジッとみた殿は突然尋ねられた。
…殿の事…どう思ってる…?
突然ふられた質問にただただ困り果てたものの…胸に手を当てて自分の気持ちを素直にひきだして言葉にした…。
「…どう…と申されても…昔の殿の記憶もほんの少ししか思い出してはいません…。
今は義務感でもなくて…頼まれたからでもなくて…まだ私達この時代では出会ったばかりだし…ここには…ここの流儀があります…。
殿が私の事を大事にしてくれるのは…嬉しいですが…これから殿だって芸能界という所で仕事する事になると…私の存在が仇になるかも知れない事だってあるんです。
私だって殿との現代での生活を守りたいけど…その前に殿が心配なだけです…。」
私は思いつく限りの素直な気持ちを言葉にして殿に伝えた。
「そうか…。
わしは…またそなたに心配をかけているのじゃな…。
わかった…。
そなたとの事を秘密にするのは…あまり好ましくないが…それがそなたの願いであるなら受け入れよう…。
ただひとつわしからも頼みがある…。」

