『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 「あっ…!
 いや…あのその…!」



 「将来を誓いあった仲だ!」



 塀から顔をだしてきたおばちゃんにまさかの…カミングアウト…!



 思わず私は作り笑いしたまま…殿を連れ去りその場を一目散に逃げ出した。




 どの位走ったはわからないけどある程度きた所で立ち止まり…肩で息をしながら殿に問いかけた。



 「なんで…あんなところであんな事…!

 家族以外には言わなくてもいいんです!」




 真っ青な顔で訴えた私の言葉に…殿は不思議顔で尋ねた。


 「なぜじゃ…。
 わしはもう誰にもそなたとの関係を隠したいわけでもない…!
 そなたとの事でとやかく言われたいワケでもない…。」



 それは…そうかも知れないけど…(汗)



 私は頭の中でなんと言おうかずっと考えていた…。



 「迷惑じゃったか…?

 真帆は…わしの事をどう思っておるのじゃ…?

 吉乃の生まれ変わりだから…義務感としてわしを受け入れておるのか…?

 それとも…八右衛門から託されたからか?

 一度…ハッキリ聞いておきたい。」