「うちのも…お願いね!」
ニマッ…と悪態ついたママに私は呆れている様子をみていた殿が…ママの広告を引き寄せた。
「――この記しがついているのを調達してくればよいのじゃな!」
文句を言おうと構えた私を制して…広告を見ながら尋ねた殿にママは手を組み合わせて調子に乗るばかりだ…!
「そーなのよ!
よろしくね―!
サブちゃん!」
調子よくお願いしたママにも快く引き受けた殿を連れて私達は…食糧の調達に乗り出した。
2人で外を歩くなんて考えてみたら…これが初めてだからなんだか妙な距離感を気にしちゃう私と比べて…殿はあちらこちらを物珍しそうに見回しながら歩く姿を追いかけつつ横並びで進む…。
「あら―!
生駒さんのお嬢さんの真帆ちゃん!」
走行していると…近所の歩く放送局のスピーカーおばちゃんに早くも遭遇してしまいなんだか慌てた…。
「あっ…。
どーも…おはようございます。」
作り笑顔で立ち去ろうとした私の横に並ぶ殿をシッカリロック・オンしたおばちゃんはすかさず切り出してきた。
「お隣にいるの――まさか真帆ちゃんの彼氏?」
興味津々で塀から乗り出してきたおばちゃんはニタリと笑った。

