「ママ殿!
そのラップとやらは…どんな感じなんだ。」
真剣な殿はママの無責任な発言にもすかさず反応しオウム返しで尋ねてきた。
「HEY! Yo! チェケラ~!
みたいな乗りでね…。
UPテンポなナンバーにもslowなバラードにも起用できる優れものなのよ…。
あっ…!
そーだあ~!
一度クラブとか連れていけばいいんじゃない?
よく芸能人とかもいるらしいじゃない?
ママ‥一回行ってみたかったのよね!」
「つうか…ママ!!
クラブに行く気なの?」
1人盛り上がるママの妄想に私は突っ込んだ時…。
「行こう!
吉乃…!!
そのクラブとやらへ…!」
殿は激しく私の肩を掴み闘志に燃えた目で力強く声をあげた。
一度言い出したら実現するまでひかない殿に私は思わずガックリと肩を落としママを睨んだ。
「イェーイ!
じゃあ決まりね!!」
「決まりじゃ―!」
2人手をあげて喜ぶその姿に私は呆れた眼差しで椅子にしがみついてうなだれ間違いなく今後の行く末は前途多難だと確信した。

