筆ペンで書きなぐられた用紙の文字を目で追い私は…そのしたためられた文章にまさか…という想いを馳せて尋ねた。
「殿…!
これまさか…歌詞?
殿が書かれたんですか?」
私の声に頭をクシャッと書いて苦い顔をした殿は不機嫌に答えた。
「濃にばかりやらせるわけにはいかぬ…!
まずあのKabutoやKen-sinと戦う為に今回必要な武器は…歌であろう…。
昨日も映像で見せてもらったが…敵ながらなかなかのテンポの速さ…心に響く歌の詩…そして奴らの迫力は一級品じゃ…。
それに対抗しようというのだから…何かしらやれる事をせねば…と思ったのじゃがなかなか難しい…。」
眉間に皺をよせ明らかに機嫌の悪そうな顔をした彼に私は不思議顔で尋ねた。
「…何か気に入らない事でも…?
これだけ書ければ…凄いと思いますけど…。」
確かに初めてにしては…ストレートな歌詞のタイトルから始まり…本文に綴られた幻想的な心を映し出す文章に私は感嘆をこぼすほど衝撃を受けた…が、殿はどこかイマイチ気に入らない様子で再び紙をクシャクシャに丸めて床に放り投げた。

