脱衣所で殿は私を一時おろしてバスローブを掴み手早く着替えを済ませて…とりあえず脱衣場の扉を警戒しながら開けた。
「わしから離れるなよ…。」
「はい…!?」
私の手を握りしめられ…こんな状況なのに殿の男らしさに惚れ直した私は深く頷き返し固く握る手に力を込めた。
殿は勢いよく廊下にでると…慎重にゆっくり警戒しながら廊下を進んだ…。
やがてもうすぐ寝室という所で…突然足を止めた殿はいきなり私を抱き寄せた。
どうしました…?と聞いてよいかわからずとりあえず殿の顔を覗き込んだ私の額に力強く口づけて…案ずるな…!と口パクでなぞり…寝室の扉に張り付き荒々しく扉を開けると同時に…黒い人影が微かに部屋の中に動いた影に襲いかかった…。
―――ガツン…………!!
いつの間に手にしたのかわからない短剣を宙に突き立てた殿は…その影目掛けてとびかかり捉えた。
「御館様―!
俺ですよっ!
忍の‥肴〈サカナ〉です!!!!」
暗闇で捉えられ光る短剣を喉に突き立てられる寸前の腕を掴み叫んだ声に気づき私は慌てて電気をつけた。

