『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 「長かったのう…。

 400年たっているとは思えぬ…。」



 殿は満足そうに私に返した。

 私は殿の言葉に頷き…再びシャワーを手に取り…背中にかけた。



 「なんか…その小さな筒のようなモノ…。

 こそばゆいのう…。」



 シャワーを体感し背中を掻くその姿に…なんだかおかしくて吹き出した。



 「これは…シャワーと申します…。

 始めて使われますか?」



 「ああ…。
 本能寺でも湯殿についてはおったが…得体のしれぬものだった故使わなかった…。

 慣れてくると…心地よいのう…。」





 湯煙が立ち込める中…背中についた泡を洗い流した。



 「…しかし…。
 あのKabutoという男…なんだか吉乃に言いたげだったが…何か心あたりはあるか?」



 殿の言葉に私の脳裏に再び蘇るKen-sinとの不慮の事故の記憶が走った。



 「殿は……。

 どう思われました?」




 うーん…と唸りをあげた殿はいきなり身を回転して私と対面した。