「まさか…。
400年越しのお話もございましょうから…今宵は徳家殿のところにとめてもらいます。
それに‥いつ“ジパング”が世にでても生き恥かかぬように研究いたしたいですし‥戸塚教授にも状況をお伝えしなくてはならないので…また改めて伺いますわ…。
生駒の姉さまも…くれぐれも気をつけて下さいませ…!」
「あっ…!
そうか…。
戸塚教授も来てたんだよね…。
あまり根詰めてやらないようにね…!」
濃君の言葉に私は朝方みたテレビのひと場面を頭の中に浮かべつつ濃君に言葉を返した。
濃君はただただ…笑顔で頷き徳家くんについて玄関をあとにした。
「じゃあ…。
わしらも…そろそろ隣に帰るか…!」
愛の車と…徳家くんの言葉を見送った私に殿も帰り支度をいつの間にか済ませ私の手を握った。
なんだか今更ではあるけど…もちろん実家を離れる事自体、例え隣であっても生まれて始めてでしかも同棲生活も生涯の中で始めての試みだった…。
「今日は…世話になった…。」
殿は律儀にパパとママと諷馬に一礼した。

