電話の受話器から割れんばかりの声からも焦燥の色が伺えたその受話器の向こう側の人物に単刀直入に話した。
「お主…!
その後…!
バンドメンバー見つかったのか?」
『へっ‥!
いやあ‥!
ああ…!!
それが‥いいバンドメンバー見つからへんのや?』
「あいつ…!
誰と話してるんだろー?」
諷馬はいちいち殿の行動を気にしながら…私に耳打ちをして声を潜めたのに首を横に振って殿を見つめたその表情がいきなりニヤリと笑みを浮かべた‥。
「…ならば…!
わしとバンドを組みカミ☆スンという番組でデビューしないか?」
殿の突然の申し出に周りの人物も驚いたが‥当然、受話器の向こう側からも裂くようなたけびをあげた‥。
『か‥カミ☆スンって‥あのミュージシャンの発掘番組の‥あの音楽番組のあのカミ☆スンで――デビュー!!!!
も‥モチロン!!!
地獄の果てでも‥おつきあいしますわ~!!!!』
受話器から驚きと歓喜に声を震わせて弾ませた。
受話器の向こう側の人物から快い返事を聞きご満悦な表情を浮かべた。

