濃君の女装説を淡々と説明した殿に対して…みんな驚きと呆れた眼差しでやり過ごした。
「実に…コメントしづらい話だわ…。
その辺…史実ではどうなの?」
まさかの濃姫…影武者説に史実をよく知らない愛や私は事態が飲み込めず徳家くんに助けを求めた。
「濃姫については…ヤッパリ諸説色々あるんだよね…。
ただ斎藤道三の死後…濃姫は離縁させられたという説も浮上したりしてるしその後の消息は不明なんだよね…。
ただ…本能寺の変以降に秀吉の正室の根々殿…後の北の政所の書き留めた所蔵の物に…“安土殿”と資料にかかれているのがあるみたいで、その“安土殿”が濃姫の事をさしているのではという仮説もある事から…本能寺以降も濃姫は生き延びていたんじゃないかという仮説も今になって飛び出してるんだよね…。
結局‥どれも仮説の域からはでてないけどね‥。」
徳家くんの説明にナルホドと唸り…再び濃君に視点を定めたのに気づき言葉を繋げた。
「…この時代でどう伝わっていようとも私は…濃姫様をお慕い申しておりました。
濃姫様の婚儀が決まり…父、道三殿から尾張の大うつけのところへ嫁にいけといわれた時…自分は彼女が差し違える覚悟である事を悟り…輿で那古屋城に向かう際…休憩の為輿を下ろした場所で濃姫に成り代わり輿にそのまま乗り込んだというわけです。」

