殿は水をのみ干した後再び感慨深く声を弾ませた。
「なるほど…。
朝鮮王国は現在では…北と南に別れておるのか…。
わしのとこでは…李朝桂朝鮮王国として伝わっておる…。
そうそう…。
一度は明に出兵し明国を手に入れた暁には…日本を信忠や信雄に任せてわしは朝廷と共に移り住む事も考えておった…。
もし本能寺で謀反など起こさねば…光秀にも明国の分布は考えておったというのに…朝廷にそそのかされてわしを撃ち追った。
まあそのお陰で吉乃の生まれ変わりの真帆と出会えたのじゃがな…!」
ニッ…と悪戯な笑みを浮かべた。
「日本史好きにはたまらないですね…!
興味深い話です…!
そのお話朝廷になさったのですか?」
徳家くんが殿の先程の話に興味をそそられ食いついてきた。
「うむ…。
サラリと話をしたが…朝廷は京の都から離れたくはないらしいのう…。」
朝廷の話に昨日借りてきた京都での一件を思い出した。
「まさか‥。
それと‥暦の事で揉めているのは、それと関係はありませんよね‥。」

