「なんと‥。
殿は生きておられるというのだ‥。
ただ訳あり今は身を潜めている上すぐには会えぬ状況だが‥この事を未来永劫‥生駒家の子孫に伝えよとの事であったうえ承りそうろう‥。
“2012の年‥来るべき未来にて‥生駒吉乃の生まれ変わりの娘と再会果たす‥。
それ故生駒家に生まれし女のやや子(女児の事…。)に‥真帆と名乗るモノが現れたらいかなる事があっても守り大事にいたせば…やがて生駒家の安泰と繋がるべしと…。”
それを聞いた自分からも‥生駒家の子孫にお頼み申す‥。
どのような状況で出逢うにしても‥吉乃は病の床で未来で再会を心待ちにして死んだ。
兄としてはいつも妹には‥何もしてやれず吉乃が殿の事を気にやむ姿をみたら‥どんな形でもいい‥。
吉乃が安住の地で今度こそ幸せに殿と暮らせるのならば‥と思い次の事を付け加えて遺言とする‥。
生駒吉乃の生まれ変わりとなりし‥真帆という娘が生まれ殿と再会を果たした時は‥真帆なる娘を殿の許嫁として嫁がせるようお頼み申しそうろう‥。
同封の吉乃への文もしたためた故…それは来るべき時に…真帆なる娘に渡すよう願う…。
以上の事…代々密かに語りつぎ必ず実現する時が来る事を願い――ここに生駒八右衛門の遺言として記す事とする‥。」

