『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 古文書の内容を読み上げた私は喉の渇きを覚え深呼吸をした後殿に尋ねた。


 「殿…?

 随分、計画的犯行ですわね…。

 ご存知だったのですか?」



 殿の様子を見ながら尋ねた私に殿は悪戯に笑った。


 「…何を今更言うか…!

 わしはかねがね人間50年と告知していたであろう!

 もしそなたがそのまま生きていたとしても…そなたとともに宣教師達の都へ移り住むつもりだったのじゃ…。


 現に天正遣欧少年使節という使節団…4人を現地に送り込み視察してもらっておるからのう…。


 まだ未だに連絡はないが、その内に天下を統一する手立てが整えばいつでも南蛮渡来の都に移れるようにしておくものじゃろう…。

 天下統一したはいいが…将軍はは留守じゃ話にならんからな…。


 ただ誤算だったのは…光秀じゃ…。

 あやつの不穏な動きは知ってはいたもののその背後に潜む朝廷の動きに監視しすぎて気を取られてる隙をつきまんまとやりおった…。

 ヤツがまさか本当に謀反を起こすなんて夢にも思わなかったが…まあいずれもそなたが亡くなり…そなたの魂を追いかけて異国の地が西洋から未来に変わっただけの話だ…。


 そんなことより…続きを早よう読め…。」




 殿に急かされ私は…「はあ…。」と呆れた眼差しでため息とともに呟き手紙の内容を続けた。