私と殿と諷馬とパパの4人はパパの車に…。
徳家くんと濃君は徳家くんの車に…。
愛と未茶は…愛の車にそれぞれ乗り込み一路私の自宅を目指し走り始めた車の中で早くも切り出された。
「…で…。
二人は…どんな関係なの…?」
ちょっ…ちょっと―パパ!!
藪から棒にそんな事普通聞きますかっ!…とツッコミたくなる位に直球で尋ねた。
「いや…。
そのこれには…。
いろいろややこしい事情が…。
なあ…姉ちゃん!」
助手席に座らされた諷馬は…当の本人たちよりも焦りつつ弁解したが…パパに睨まれて口を閉ざした。
「…ゴメンナサイ…。」
ついに来るべき時が来たと…覚悟を決めて私は殿と会うまでの今までの経緯…。
そして…。
夢の事…。
そして…昨日の初陣の事…。
――包み隠さず話した…。
パパは眉をしかめつつも私達の話を聞いてゆっくり言葉を返した。
「なぜ…。
昨日…ちゃんと話してくれなかったのかな?」
心なしかパパの声が怒りで震えてるようにも思えた。
「―ゴメンナサイ…。」
切り出された言葉に私は深々と頭を下げた。
パパはバックミラーで殿をチラ見した後尋ねた。

