驚いた表情で殿は私を見つめた。


 私も殿から目を離さずに決意をこめて見つめる。


 少なくとも…昔も今も殿の近くにいれる時間がある事だけは許されている事だけは変わらないんだ…って思いを込めてひたすら殿を見つめた。




 「…わかった…。
 二転三転話が変わってしまって…申し訳ないが…やはりその話受ける事にする…!

 ただし…条件がある…。」



 殿は私の決意を汲み取ったのか徳家くんのパパさんにいきなり条件を突きつけた。


 「…まず…。
 結婚の事やその女の事も自分で行く末との事どうするかは決めさせてもらう。

 あと自分の衣服担当は…諷馬にしてくれ…。


 あと…。
 今後撮影の時は…。
 専属でサルカメラマンにお願いしたい…。


 あと必要な人物もその都度こっちで決める…。

 それが…条件だ…。」



 いきなり自分の名前をだされた諷馬は思いっきりこけたリアクションをとり殿にまたくってかかった。



 「なんで俺なんだよ!!」



 「お主には見立ての才能がある…。
 是非引き受けてもらいたい…。
 サルカメラマンはどうだ…?」





 殿のあまりにもデカイ態度に怒るかな…と思いつついきなり話をふったせいもあり大きく何度も頷いた。