「この時期に…不思議な巡り合わせに思える…。 この際、どんな情報でもいい…その学生の話を聞いてみたい…。 ありがとう…。 権田教授…。 遠方から大変だが是非ともお待ちしております。」 戸倉教授は…権田教授の言葉に藁をも掴む気持ちで何度もありがとうとお礼を言って電話を切った。 「殿か…。」 キチンと整理された資料を眺め権田教授は…何かに導かれるように感じ身を震わせた後…昼間の名簿に一緒に記入されている学籍番号から自宅の電話番号を調べてナンバーを押し発信した。