「お疲れ様ーーー!!」
その場にいた者がいっせいに声を揃えた。
「いやあ…!
なんだか…みんなが一丸となり取り組んだのなんてひさびさだよ…。
お二人とも…本当にご苦労様…。」
羽柴さんも興奮気味で殿と濃君に歩み寄り握手を求めた。
「良かった…。」
ヘナヘナ~と無事に撮影が終了したのを見届けた私は大きな溜め息をつき、人垣のできた先の殿の姿を見つけた…。
すると…人垣のできた先に不自然にも私服姿のスタッフの中に、唯一スーツ姿の男性の姿があるのに気づいた。
「あれ…?
誰…?」
思わず目を見張り私達はその輪の中に突っ込んで殿の横に並んだ。
「イヤイヤイヤ…。
素晴らしい…。
羽柴くん…。
彼ら実にいいね…!」
殿と濃君の手をガッシリと掴みご満悦な様子で高らかに笑った声を聞きつけスーツ姿の中年のおじさまめがけて血相を抱えた表情で人垣を掻き分けて飛び込み大声で叫んだのは――――なんと普段冷静沈着な徳家君だった…。
「パパ…!?」
徳家くんの声にいっせいにその人物に振り返る視線はその人物に釘付けになった。

