『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 「いいね…!

 じゃあ…次はこれだ…!!」



 羽柴さんの要求するポーズをその背後で見よう見真似でお手本してみせると…殿もそれを見ながらポーズを決めて次々に写真を取り終えていきあと最後の一枚となった。



 「じゃあ…これで最後の一枚…。

 フリーポーズでお願いできるかな?」



 ノリにノってきた羽柴さんは…カメラのレンズ越しに再び要求した言葉に殿は動きを止めて尋ねた。



 「フリーポーズ…とはなんだ?」




 殿の質問に羽柴さんは笑顔で“ああ…”と頷き言い直した。


 「自分が好きなポーズでいいよ‥。
決めの体勢っていうのかなあ‥。
 一番自分が決まってると思うその体勢で撮りたいんだ‥。」



 「フリーポーズかあ‥。」



 殿はポツリと呟き私に目で合図を送ってきたけど‥これにはさすがに思い浮かばず苦悶の表情を浮かべた様子を横でみた濃君がいきなりデスチャーで何やら舞の振り付けをしてみせた。



 「じゃあ‥。
 扇を一つ‥。」




 すると‥。
 ハッとし何かに閃いた顔で殿は‥扇の要求をした。