その場にいた人達は…そんな羽柴さんに騒然としたものの…やがて緊迫した雰囲気は溶けそして…ついに殿がお腹を抱え吹き出す様をみた。
現場がそれにつられてみんな一斉に笑い出したそのシャッターチャンスを狙い…羽柴さんは一枚…また一枚とサル真似したままシャッターをきり現場の雰囲気も和んだ。
「…すごいでしょー!
これが…羽柴さんの写真家としてのもう一つの魅力…!」
クスクス…笑いながら穏やかな目でみつめるその様子に未茶が羽柴さんに惹かれた理由を感じ私も穏やかに見守りながら遠い昔の風景が重なった。
そういえば…。
生駒の屋敷で…藤吉郎殿がよく縁側でサル真似をして笑わせてくれたあの光景と殿の笑い声がリンクして温かくて懐かしい気分になった。
「はい…!
いい写真とれたところで…今度はこのポーズでちょっと決めてみようか…。」
羽柴さんのサル真似効果ですっかり空気が和みモードに転換したのを計った羽柴さんはそのまま殿が上機嫌になったところで…ポーズを要求したのに殿も快く応じたのを見て…殿にそのポーズをして見せると…それに気づいた殿は私にあわせてポーズをきめた。

