私達のやり取りを静かに見守っていたパパが濃に話かけた。
「ええ…。
斎藤 濃〈サイトウ ノウ〉と申します。
この度は‥無理を承知でお話を受けて頂き誠に感謝しております‥。」
礼儀正しくパパに深く頭を下げてお礼を言った濃にパパも満足気に頷いた。
「人材も揃った事だしつもる話もあるだろうけど‥時間もないからとりあえず始めますか?」
「そうですね…。
じゃあ…お二人さん…。
早速…初仕事に取りかかるので準備よろしく~!」
殿と濃を交互に見渡した後…パパは羽柴さんに撮影を促し羽柴さんも大きく頷いた後…いよいよ殿と濃はモデルとしての初仕事が始まった。
「じゃあ…。
初めに…。
濃君からね…!!」
大丈夫かなあ~と不安をよそに…颯爽と言われた通りにカメラの前に立った濃は羽柴さんの指示に従いサクサクと数枚のポーズをやりこなし写真に収めた。
そんな姿を見守る私は…濃が殿と一緒に現代にきてくれた事を心から感謝せずにはいられなかった。

