羽柴さんは殿に深々と頭を下げると手を差し出した。
「うむ…。
わかった…。」
殿はその様子に深く頷き返したあと…差し出された手を掴み固く握手を交わした。
「こちらこそ…。
よろしく頼む…。」
殿の力強い言葉に私も諷馬も未茶もホッとしてお互いの顔を見合わせて頷いた。
「すみません‥。」
再び出入り口から聞き覚えのある声が響いてフッと眺めた先に今日電話で話したばかりの徳家くんと見知らぬ男性が立っていた。
「…徳家くん…!」
「あっ…!?
生駒さん…さっきはどうもです…。」
いつもと変わらぬ笑顔で受けごたえした徳家くんの横にいる人の視線に見つめられたのと同時に懐かしい気持ちになった時…スッとその人物は私の前に歩みでると私の両手をつかんで話した。
「私です…。
お分かりになりませぬか?」
黒髪に銀のメッシュを入れ込む青年は私の顔をみつめ知り合いの顔を頭の中で当てはめた。
「濃っ…!
お主…!
本来の姿に戻る決心をしたのか?」」

