入り口の向こう側で拍手喝采を送るその男性の姿を私も諷馬も凝視して声をあげた。
「エレベーターで…ちょうど愛ちゃんとすれ違ってね…。」
「…そ…そうなんだ…。
つうか…愛もいつの間にいなくなってたんだろう…(汗)
でも…なんで…。
パパがここに…?」
まさかの‥パパの出現に私は声を上擦らせた。
「‥そりゃあ‥。
仕事に決まってるよね‥。
それよりも‥‥‥。
――――ゴホン。」
軽く咳払いをしながら私と殿を軽く指差したパパの仕草に私は我に返り殿に抱きついていた事を思い出して慌てて手を離した。
「ちょっと‥。
昨日‥なんかあんた聞いてないの?」
入り口から入ってきたパパを眺めつつ‥私はすかさず諷馬の腕を引っ張り耳打ちで訪ねた。
「‥えっーー!!
そうだなあ‥。
あっ‥。
そういえば‥昨日パパを迎えにいった時、パパの会社の雑誌にFurinkazanのKabutoの特集があるから明日その撮影なんだってそういえば言ってたんだった!!」

