幾つかの撮影室を通りすぎた奥の撮影室の扉が開き放たれていたのを見つけた未茶は、足を止めて部屋の中を覗いた…。
私達も美沙に続けて部屋を覗くと…カメラをスタンドから取り外しネガを取り替えながら確認している人物を見つけた。
―――そう彼こそが人気写真家として有名な羽柴 豊さんだとひと目でわかった。
…コンコン。
未茶は部屋の扉を軽く叩いた音に気付いた彼は扉の入り口から覗く未茶を見つけ嬉しそうに歩み寄った。
「―――なあんだ…!!
早く来るなら電話してくれたら良かったのに…。
そしたら下まで出迎えられたのに…。」
「急なお仕事入ったっていたんじゃないんですか?」
満遍な笑みを浮かべた羽柴さんは時折私達をチラ見しながら話かけた言葉に未茶も朗らかな笑みを浮かべて言葉を返した。
「確かに…。
そーなんだよ…。
イヤイヤ…。
今日しかないっていうから…無理矢理今日にこじつけたのにやっぱり来れないとか言ってドタキャンくらったんだよね…。
まったく…アイドルも売れてくると扱いにくいよ!
ところで後ろのお二人さんが…今朝話してたモデル志願の子…?」

