その風流な小道に演出された中を進み奥の暖簾をくぐると…店員さんが着物で出迎えてくれて…私達は奥の座敷に通されてようやく一息ついた。
「なんか喋りにくい雰囲気のお店ね…。」
テーブルの上にダラリと伸びた愛が店の感想を述べた。
「でもスゴイ…。
癒やし系なお店だよね…。
ここ全部…個室系な感じなの?」
店の雰囲気に感動した私は…未茶に他の室内の事も気になり尋ねた。
「…茶室をイメージして作ってあるみたいだから個室が多いのよね…。
本来は…お茶専門のお店なのよ…。
だから…お茶だけなら…本格的に囲炉裏造りの座敷に案内してくれるし…私達みたいに食事だけならこういった座敷に通してくれるのよね…。」
「へえーーー。」
未茶の説明に感嘆を漏らしながら…部屋を見回していた時…。
―キィッ…。
私達が入ってきた部屋の締め切った扉より少し離れた門に何やら子供用(?)とも思える引き戸が開き‥そこから店員さんなのか‥見知らぬオジサンが入ってきて私達は驚いた。

