「つきましたので安心して下さいな…!!」
笑いをこらえつつ未茶は先に出るように促した。
――はあ…。
何だか前途多難な幕開けに一抹の不安を抱えつつ大きな溜め息をついた。
殿は恐る恐るエレベーターの外から覗くとゆっくりと警戒しながら外へとでた。
「ここ…?」
エレベーターをすぐでたところに連結する“WABISABI喫茶 茶の湯”という変わったネーミングの看板が立てかけてある和風作りなカフェが目についた。。
「なんかカフェっていうより…雰囲気はマッサージ系かボディケア的なお店かと思っちゃうわね…。」
お店の様子を眺めつつ愛がポツリ…と呟いた言葉に私達は“そうだね!”と大きく頷き未茶を先頭にお店の中へと足を運んだ。
入り口の扉を開けると…両サイドに観葉植物の緑が生い茂るように飾りつけられた床には、白い砂利が敷き詰められ庭石が道なりに並べてあるその上から透明なガラス張りの床が被せてある。
…また入り口から奥までは仄かな灯りで照らされている為…見るも聞くも風流な癒やしの小道に足を踏み入れた時から…気分は日本庭園を歩いている感覚にも陥いってくるほどだった。

