似たようなオフィスビルが建ち並ぶ景色を楽しみながら…やがて、目的地のある撮影所のビルへとやってきた所で前方のビルの前に一際立ち並ぶ大群の人垣と遭遇した。
「…何かあるんですかね?」
諷馬が横目で私と殿がしっかり握りしめた手を睨みながら尋ねた。
「多分…。
手前のビル…。
FMのラジオ局だから…もしかしたら公開録音とかあるんじゃないのかしら…?
前に公開録音やってる時もあんな風に人垣できてたしね…。
今日は…誰なんだろうね…。」
未茶の言葉に私も愛も声を揃えてハシャいだ。
「えっ―――!?
公開録音だなんて‥!
見てみたいよね‥!」
公開録音なんかしてる光景に出くわした事ない私と愛は‥人垣の向こうね有名人の事が気になり声をあげた。
「でもあんなに人垣できてるしさ‥!
遊びに来た訳じゃないんだから‥また今度にしてよ!」
その様子に呆れた諷馬が私と殿がしっかり握りあう手に痺れを切らして私達の間に割り込むと私の腕を掴み目的地のビルの中へと連れ込んだ。

