『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 『そんなに気を落とさず恋心を打ち明ける事など…私達の時代からしてみれば誠に羨ましく思えます。


 おなごは…常に戦況の道具でしかございませぬから…。


 …この時代にはこの時代の事情がある事をわかった上で殿にも動いてもらわねば…!!

 それに…殿はお心を許した相手を侮りすぎます故…例えこの先、吉乃様のお心を奪う殿方が現れたとしても今の殿ではお心を繋ぎとめておく理由が昔の想いだけでは…もしもの時役には立たぬという事を心に留め置いてもらわなくては――もうここは、戦国の世ではないわけですからね…。


 それで徳家殿にお頼みして…生駒のねえ様達と合流する為にその羽柴殿のところに会わせてもらうよう手筈を整えてもらいました。

 殿だけでは…心配ですからね。』



 相変わらず殿の言葉には…手厳しい事を淡々と発した様子が濃姫らしく思え微笑んだ。



 「相変わらず…殿には手厳しいのですね…。」



 『手厳しくもなります…。
 この時代にきてうつけ事を行うならば…一身に報い殿の首をかっ斬る覚悟で臨みますわ…。』