「そ…そうかあ…。」
苦笑を浮かべつつ濃姫に呟いた時…濃姫がまた思い出したように尋ねた。
『そういえば…。
徳家殿からもお話を伺いました。
なんでも徳家殿から…祝言の申込みを受けたとか…?
誠で…ござりますか?』
濃姫の言葉に一瞬体の奥から固まった。
「しゅ…祝言って…!?
そ…そこまでは……大袈裟なものではなくて…付き合って欲しいっていわれただけかなあ……。
まだ…返事はしていないけど…。」
祝言という言葉に驚き声をあげておもいっきり首を横にこれ以上にないほど激しく振り回した。
『ふっー。
良かったです。
徳家殿にも話をききいささか複雑な胸中ではございましたが…では殿を受けいられたという事でよろしゅうございますか?』
濃姫は冷静に私の気持ちを確認しながら尋ねた言葉に頷き答えた。
「うん…。
徳家くんには…申し訳ないけど…。」
おもいっきり言葉を詰まらせつつここ数日…もやっとしていた言葉を解き放った。

