「もしもし…。」
緊張のせいか喉がカラカラと渇く…。
『あっ…。
生駒さん?
徳家です。』
受話器の向こう側から聞こえてきた徳家くんの声に更に生唾をのみこみ声を絞り出した。
「あっ…。
ど…どーもです。
生駒です…。」
まるで初対面かという感じの挨拶を交わした私に徳家くんは穏やかな口調で返した。
『昨日は…ごめんね。
あまり時間なくて話途中で切断したまま電話切っちゃって…。
今…電話大丈夫?』
「…う、うん…。」
狼狽え気味の私の返事を聞いた徳家くんは物腰の柔らかい語調で『ちょっと待っててね…。』と言った後、受話器の向こうから懐かしい声が聞こえた…。
『生駒の姉さま!
濃でございまする!!
無事でございまするか??』
濃姫の懐かしい声が受話器から届き…私はその声に歓喜をあげた!!
「濃姫っーーーー!!」
嬉しさのあまり…京都で会った濃姫の姿が頭上に浮かぶ。
「良かった~!!
とっても…心配してたんだよー!!
この前の件があってまだ狙われたりしたら…また気をつかわせちゃうと思って連絡できなかったよ…。
でも…よかった…。」

