腕を振り上げた殿の腹部に突っ込み涙ながらに叫んだ私を見下ろした殿は…ゆっくり私の両腕に振り下ろした。
「わかった…。
だから…もう泣くな!!」
強い眼光を放ちゆっくり静かに頷いて私の身を起こすと…今度は諷馬の体の前に仁王立ちで見下ろした。
ゴクリ…。
私も諷馬も思わず喉を鳴らした。
相変わらず厳しい眼光を光らせて諷馬を睨みながらゆっくりそのまま腰を下ろした。
諷馬は彼の様子に身構えるように傷ついた体を起こしながら殿を睨んだ。
私はまた辛辣な空気を察知し諷馬の体を支えようとした時…振り上げた右手をゆっくり下ろした殿は諷馬の目前でピタリととめ手を差し出した。
「吉乃に免じて…一時期休戦だ。」
驚く諷馬の目の前に手を差し出した殿に…戸惑いながら恐る恐る諷馬を左手を差し伸べられた手を掴むとそのまま立ち上がった。
「別に許すつもりないからね!」
「ちょっと…!
諷馬…!
いい加減にしてよ!」

