『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 諷馬は殿を殺気丸出しの目でみた。


 殿は私を一瞬チラリと見ると素っ気なく答えた。



 「そんな事…お前には関係ないっ!




 さすが魔王と恐れられた殿は…半端なく鋭い目を光らせて諷馬を睨みつけた。


 諷馬も一瞬その表情に躊躇しながらも…私の前に歩みより腕を引っ張った。


 「姉ちゃん…。
 今から警察行こう!」


 「えっ…。
 ちょっと…!
 待ってよ…!」


 諷馬の手をほどき抵抗したが…諷馬は無理矢理さらに引っ張ったその様子に…殿の怒りが爆発した。



 ドカッ…………。



 思いっきり諷馬を殴り倒し諷馬は吹っ飛んだ。



 無勢に多勢で…さすがの諷馬もこれには怒り爆発…!!


 殿に叫びながら突っ込みそのまま玄関で乱闘になった…。


 「やめて…!!」


 殿に一撃食らわせた諷馬にまた切れた殿は…諷馬の上に馬乗りになって殴りつけたその光景に…諷馬が殺されると確信して私は殿が拳を振り上げた時…殿の胸に突っ込み叫んだ。



 「この子!
 私の弟なのっ!!
 お願い…!
 これ以上殴ったら死んじゃう!!」