優しく眼差しの殿の言葉に感極まり胸が締め付けられた
自分で聞いといて‥逆に恥ずかしくて嬉しくて‥。
「私も‥全てを思い出している訳じゃないけど‥‥‥‥殿に会いたかった。」
「吉乃…。」
殿は私をまたキツく抱きしめてくれたのに答えて…私も抱きしめた。
お互い離れた時間を埋めるように…何度もキスした…。
ピンポーン…。
ピンポーン…。
ピンポーン…。
そんな雰囲気をぶち壊すように、突然インターホンが…けたたましくなり響いた。
一瞬そのインターホンに…悪い予感がよぎる。
服を素早く着替え…私に「見てくる」と言い残してやがて玄関へと足を運んだ。
その背中を見送りながら私も服を探したが…シャツのボタンが全て取れてしまっている事に気づき1人焦った。
そうこうしてる間に扉の向こう側から…ドンドンと荒々しく扉を叩く音と聞き覚えのある声が響いた。
「すみません!!
すみません!!」
―――諷馬だ!!
蒼白した顔で私は…慌てて玄関にいる殿のとこに駆け寄った。

