『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 優しく眼差しの殿の言葉に感極まり胸が締め付けられた


 自分で聞いといて‥逆に恥ずかしくて嬉しくて‥。


 「私も‥全てを思い出している訳じゃないけど‥‥‥‥殿に会いたかった。」

 「吉乃…。」


 殿は私をまたキツく抱きしめてくれたのに答えて…私も抱きしめた。


 お互い離れた時間を埋めるように…何度もキスした…。



 ピンポーン…。
 ピンポーン…。
 ピンポーン…。


 そんな雰囲気をぶち壊すように、突然インターホンが…けたたましくなり響いた。


 一瞬そのインターホンに…悪い予感がよぎる。



 服を素早く着替え…私に「見てくる」と言い残してやがて玄関へと足を運んだ。



 その背中を見送りながら私も服を探したが…シャツのボタンが全て取れてしまっている事に気づき1人焦った。



 そうこうしてる間に扉の向こう側から…ドンドンと荒々しく扉を叩く音と聞き覚えのある声が響いた。


 「すみません!!
 すみません!!」


 ―――諷馬だ!!



 蒼白した顔で私は…慌てて玄関にいる殿のとこに駆け寄った。