『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 「今世では…借りがかえそうだな…。

 今度は…わしが教えてやる………!」



 そのセリフの後…私の敗戦は確定し殿のなすがままに…“初陣”を迎えることになってしまった。




 ―――その後‥。
 私は殿の腕の中で寄り添い複雑な気持ちで事を終えた。


 行為中は…ずっと殿に名前を呼んでくれて‥いつの間にか400年ごしの思いに支配されたまま抱かれた。


 「吉乃‥。」


 ‥なんだか安心したのと‥怖かったのと‥懐かしかったのとそしていろいろな思いから…涙が溢れた。



 「ごめんなさい‥。」


 泣き出した私を殿は優しくまた抱きしめてくれた。


 「‥すまぬ‥。
 泣かせるつもりなどなかったのだが‥。」


 殿は私ね髪を優しく撫でてくれた‥。



 「‥なぜ私が吉乃だと?」


 涙を拭い懸命に笑った。


 「簡単な事じゃ‥。
 ただ‥そなたに会いたかった‥。

 暗殺と戦の中‥そなただけが‥わしの帰る場所だったからのう。
 それに‥パーキングでそなたと会った時久々に心から笑えた。
 わしは確信した…。
 そなたが吉乃だと…。
 400年越しの思い果たしたかったから…。」