『武士ドルが斬る!?』〈前編〉



 「何やってんだよ!!!
 死ぬなんて‥!!

 自分から命たつなんて‥ダメだ!


 そんなに‥アイツがいいの?」



 間一髪のとこで助けてくれた諷馬は‥真顔で今までに類を見ないほど怒号を浴びせた。



 「いやいや‥。

 そうじゃなくて‥‥‥!!」



 懸命に弁明を計る私に‥諷馬はいきなり私を抱き寄せた。



 「なんで‥!!
 弟に生まれたいなんて思ったんだろう‥!!

 俺…だってこんなに姉ちゃんの事…好きだし大事なのに‥‥!

 死ぬなんて‥嫌だ。

 また‥あんな悲しい思いするのイヤだからね!!」



 諷馬は‥私の身体をきつく抱きしめて‥涙声で想いを訴えてきた。


 ‥諷馬‥。


 諷馬の気持ちには‥答えてあげるわけにはいかないけど‥このぐらいは‥と思い私は諷馬の身体に手を回した。



 「ごめんね‥。
 死んだりしないよ‥。

 大丈夫‥。

 諷馬が弟で生まれてきてくれて‥また再会できて本当に嬉しい‥。

 ありがとう‥。」


 まるで子供をあやすように‥私は背中をポンポンと軽く叩いた。