あまりにも急な引っ越しすぎて…夜逃げしたんじゃないかという噂まで近所でたっていると噂好きな母が話していたのはつい2日前の事だ。
それなのに…もう買い手が見つかったなんて…リフォームすら手つかずに住むのかなあ…。
私の中に眠る野次馬魂が点火されお隣さんの塀越しに中を覗いてみたが…早くもカーテンで仕切られ中は見えなかった。
「あっ…。
スミマセン!!
この先行かれますか?」
背後から声をかけられビクッと身体を震わせ慌てて振り返った。
「あっ…。
すぐ隣の家の者なんですけど…!?」
「す、す、すみませんっ!!
今…出入り口あけますね!!」
引っ越しのスタッフは…慌ててトラックに乗り込み二台目のトラックを動かし塞いだ出入り口を開けてくれたので私はそれ以上の詮索をあきらめスタッフさんにお礼をいいながらなんとか無事に自宅へとたどり着いた。
「ただいま…!」
玄関から自宅の中へ入るなり…ママがキッチンから顔を覗かせ手招きした。

