彼が本当に訴えたかったモノは、なんなんだろう…。
幼い時から…前世の記憶を語る事があると…いうのは決して珍しい話ではない…。
実際…現代でも日本で…幾つかの事例がネットや文献…メディアなどで紹介されている。
だけど明石少年は自分が明智光秀だ…と言い切れる確信を持っているなんて…そんな事例は今まで聞いた事がなかった。
ブルルルル…………。
大きなため息をもらした直後…バックにしまった携帯のバイブに気づき電話を開いた。
新着メールが一件受信されているのを確認して…受信ホルダーからメールを開いた。
母からのメールで“卵まだ?”とだけ打たれたメールが送られてきた。
「はあ…。」
メールの文面に呆れながら私は大きなため息をもらし遠くの空を見上げた。
風が雲を吹き流し澄んだ青い空が晴れ渡っている午後の穏やかな日和の中を歩く。
今頃……。
濃姫やあのなぞの逃亡者どうしてるのかなあ…。
彼方へと続く青空に…彼らの面影を浮かべ無性に彼女達の身辺が気になった。

